まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



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スクラップド・プリンセス 星虫 抗いし者たちの系譜 12月のベロニカ ザンヤルマの剣士
デカルトの密室 狼と香辛料 OUT マイナス・ゼロ 玩具修理者




  スクラップド・プリンセス
スクラップド・プリンセス
どっかで見たことある絵だよなぁ、って思ってたらモクダンだったw
キャラは及第点。話はつまんない。伏線はあるのに期待感なし。まあ予想通りだあね。



  星虫
星虫
寄生した宇宙生物のアイデア自体は面白いんだが、
友美の電波っぷりと後半にかけての超展開がとても耐えられない。
こういう作品は序盤で切らなきゃいけないことに気づけないから困る。



  抗いし者たちの系譜
逆襲の魔王
キタキタキタ━━( ・∀)∀゚)Д゚)▽^)Д´)ω゚)_-)ゝ`)з゜)━━ッ!!
勇者と魔王の間で繰り広げられる、謀略運命破壊の物語!
もう作中を駆け巡る謀略の数々が見事!ていうか登場人物の半分くらいは賢しいまでの謀略家だよ!
ストーリーや世界観は単純なものの、この謀略がそれらを何倍にも引き立てている。

そして登場するキャラが一人残らずカッコいい!!
こうまで判然とした個性を持っていながら、誰の生き様にも共通して心打たれる信念がある。マジでイカす…
噛ませっぽくて卑しそ〜な元国王・現伯爵のグンナルでさえ、死に際ラストは鳥肌もんだぜ。
「あの女を殺すのは魔物ではなく人間……。つまり私だ。そういう事だ……。そういう事だなっ!ファーブニルッ!」
ハ、ハンパねぇ…ハンパねぇっすよ皆さん。
いや、これは素晴らしい作品だね。キャラがまだ魅せ終わってない感があるなと思ったが、続編出てるじゃないか。
うはっ、楽しみだねおい。


虚構の勇者
来たぞ2巻クオリティ。1巻の伏線を利用したり新キャラで盛り上がらせたりと、魅せるところは魅せているんだが、
謀略度が全体的にヌルくなってる…。伴ってか展開も地味でつまらんかった。
キャラのやり取りとかだけ切り取ると非常に面白いんだがね。構成が良くなることを祈って次に期待。


覇者の魔剣
新たに描写が加わった配下たち含めた誰彼が、どのような思想の元に何を目的とし何を企てるか。
水面下で繰り広げられる謀略の応酬が本筋となっているな。まあそれがたまらなくいいんだが。
そこまで大きな動きがなかった今巻だが、ラストで示した新展開には激しく期待!


再始の女王
終わっちまったー!打ち切り…?
初代魔王の話だったわけだが、単に話大きくしただけって感じで謀略度薄かったし。
まあ、運命に抗うというテーマをしっかり盛り込んでいたのは良かった。サラも可愛いし。

うーん、こうやって終わるとやはり謀略満ち溢れる1巻の勢いが全てだったなぁ。



  12月のベロニカ
12月のベロニカ
エスクードの著者、貴子潤一郎氏の作品だが、やっぱりこの人は女なのか?
キャラクターにどうにも腐女子臭を感じずにはいられないわけだが。後書きだと男言ってるなぁ…。

ファンタジア大賞で大賞受賞かぁ。なんか他レーベルの賞と比べると印象薄いよなぁ
しかも大賞受賞作品少なっ、4/18かよ。その数少ない精鋭がこの作品がこれねぇ…。

俺が今まで見てきた叙述トリックは、その種明かし自体が話の主軸になっていたが、
この作品については、あくまで2人のキャラの相似性を表現するための単なる道具として使っていた。そこは面白い。
ただ、ストーリーに大した盛り上がりがない、キャラがテンプレ、世界観も中途半端な印象。
まあ騎士道精神とかはカッコよかったけど、ウザくもあった。

楽しめたかっていうと、微妙だなぁ。とにかくエスクードに比べると残念な出来。


  ザンヤルマの剣士
1巻
10年以上前の作品なわけだが、まあ地味だあね。
社会派とか言われるのは分からなくもないが、そんなに際立ったものも感じなかったしねぇ。



  デカルトの密室
デカルトの密室
つまらないわけではない。理解出来ないわけでもない。長い。あと引用が多くてなんか嫌。
ロボットと人間の違いは?ってのはすげぇ面白いんだが、ちょっとダレてきた。
このままだと、PEと同じようにだらだら読み続けてしまい、まあこんなもんかぁ…って感想を抱きそうな気が。
あとこれは自分にとってプラスマイナスどちらに働いてるのか判断しかねるところだが、フランシーヌ怖すぎ。



  狼と香辛料
1巻
商売の世界を描いたちょっと変り種な作品。まあ最後は案の定サスペンス入るけど。
ヒロインは老成系化け物属性。子供っぽさ老獪さの二面性持ち。このキャラクターだけでかなり魅力的。
特に既存の老成系を凌駕する深い老獪ぶりは、騙し騙されの商売というテーマに上手くマッチしている。
まあ、ちょっと萌えを阻害してたりもするのだがw

登場人物の考え方や行動、台詞に至るまでに「商売」を絡めることで、
際立ったキャラで先行しがちな物語に、確とした軸を作ることが出来ているよう感じた。
ラストでホロを引き止めた服代のことや、ロレンスに送りつけてきた請求書なんてのは、
他作品でやられるのとはまた違った感慨が沸いてくるから面白い。

今後の期待は、ホロの化けの皮が剥がれていくことかね。実際今巻で本当の意味で剥がれたりしたがw


2巻
商売大失敗でヤバスな話。やっぱスリルが生まれるからねぇ。展開がドキドキで良かった。
ただ、なんかホロ萌えないんだよね…やはり老獪ぶりが深すぎるんだな。


  OUT
OUT
暗っ!めちゃくちゃ暗っ!!それでいて変に現実的な内容のせいで鬱…_| ̄|○
何が楽しくて俺はパートのオバサンたちの話なんかを読まにゃならんのでしょうか。これはない、とても楽しめない。



  マイナス・ゼロ
マイナス・ゼロ
なるほどねぇ、この作品にしろ夏への扉にしろ、異なる時代の文化を描くってのが一つの目的なのか。
作品世界に浸るためにある程度は必要だと思うけど、あんまりに細かい描写は俺にとって蛇足だなぁ。
楽しみたいのはタイムトラベルそれ自体であって、旅行先のことをつらつら語られちゃうと、ちょっと期待と外れてしまう。

とまあ最初に文句を垂れて言うのもなんだが、かなり面白かった。
複雑な時間移動をしている割には、書き方か内容のおかげかスイスイ軽快に読むことができたし、
先が読めてしまうネタもかなりあったものの、「循環」をテーマにした終盤の展開は非常に感銘を受けた。
ははぁ…啓子1人に対してこういうことが成立しちゃうわけね。確かに起源がない以外には矛盾がない…オモシレェ!

こと時間物としての仕掛けを評価するならば、これはかなり良いですよ。
欲を言えば、物語の起伏やサスペンス性、キャラクターや心理描写などの感情的要素も欲しかったところだけど、
この作品はそれがないのが逆に花なのかもしれない。



  玩具修理者
玩具修理者
短編。40ページ。なんでもホラー小説大賞の短篇賞を受賞したとか。
ちなみにそのときの長篇賞が「パラサイト・イヴ」。あれってホラーだったのか。だったのか?
まあそれは別にしても、ははあ、なるほどこういうのをホラー小説って言うのね。

過去として語られる幼少期の不明瞭さ、時折挟まれるクトゥルーの響き、
そして何よりもを踏むように繰り返される独特の文章表現が、作品の持つ黒さや冷たさをぐわっと引き立てる。
修理者という異常な存在でも十分ホラーだが、それを盛り上げるためのこれらパーツがとにかく素晴らしかった。
ラストの落とし方もホラーとして上手いし、もうこれはかなり高評価。村上社長風に言えば上の上だね。