まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



日記ログ
2007年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年 11月 12月




ログ抜粋
エロゲ   01 02 03  
般ゲ   01 02 03 04 05  
小説   01 02 03 04 05 06 07 08 09 10  
  11 12 13 14 15 16 17 18  
アニメ   01 02  

シャドウテイカー 銀盤カレイドスコープ アリソン 平井骸惚此中ニ有リ カスタム・チャイルド
わたしたちの田村くん とある魔術の禁書目録 All You Need Is Kill 復活の地 七姫物語




 シャドウテイカー
1巻
化け物に寄生された少女が戦うという物語。
なんか、全体的に中途半端だなぁ。
話のメインは叙述トリックを中心としたストーリー展開なのだろうが、所々でツメが甘い。
ホラーと銘打っている割には都市伝説やら焼死事件やらに大した恐怖も感じ取れないし。
萌えも希薄だし、戦闘シーンはなんとも平凡。

唯一良かったのは、兄貴・雄一のざっくばらんな性格だが…作品を支えるほどじゃあないなぁ。



 銀盤カレイドスコープ
1巻
フィギュアスケートを題材にした女子スポーツ物なラノベ。
オリンピックを目指す少女・タズサにある日、幽霊の少年・ピートが取りついて…という話。

スーパーダッシュ小説新人賞とやらで大賞を受賞してるらしく、前々からタイトルは知っていたんだが
あらすじを読む限りはどうも面白そうに感じられずノータッチだった。
ただ今期にアニメ化する(もう既に第1話放送しちゃったけど)ので、チェックしておこうということに。

んでまたもや予想に反してというか、非常に面白かった。
感覚を共有するという設定がギャグパートを盛り上げていて笑える。
そしてピートと触れ合うことを通して成長するタズサがとても丁寧に描かれていた。

フィギュアスケート独特の緊迫感ってのが伝わってくる。演技をウェイトレスに例えていたのは絶妙。
ストーリーにも先の展開をどんどん読みたくなるような面白さがある。

いやあ、キーリといい銀盤といい、これら読み逃してたら泣けるわ。
この2例を見ると、受賞関係を中心に狙ったほうがベターかもな。


2巻
てっきりオリンピックまでの冗長な展開が始まるのかと思ったら、この巻でオリンピック終わってやがる…。
ということはピートが消えてしまうわけで。そんなことも絡めた2巻。

1巻同様、非常に面白かった、てか震えた。オリンピック競技中の緊迫感が半端ない。
著者がヒロイン・タズサを何位に据えるか見えてこないので、先の展開を本当にどきどきしながら読んでしまったよ。

やばいぐらいに感動したコーチの一言。
砂が全部落ちる時間は、4分だ。その間、世界はお前だけのものになる。何をしようと自由だ
マジでコーチかっこよすぎ、普段頼りないだけにw もうこのセリフ読んだ途端バグったね、主に俺の涙腺が。

てか、ラストが非常に綺麗な終わり方をしたので、読み終わったときはてっきり2巻完結かとばっか思ってたんだが、
これってまだ続くのね…今現在で5巻まで出てるっぽい。
でもなんか巷の評価見ると2巻が最高潮らしい…そりゃそうだろな。
まあ他キャラの魅力もまだ出し切ってない感があるし、3巻も楽しめることを期待しましょう。


3巻
ペアに挑みつつ、ピートの幻影を振り切ろうとする話。
うんうん、うまいよ。前巻からすれば然るべき流れだし、それでいてラストのハッピーでない閉め方にはやられたね。
さすが100万ドルのプリンセスだよ。いやマジこいつの高飛車な性格がめちゃくちゃいいわ。凄く好感持てる。
加えてペアのオスカーだけでなく、ドミニクやリアなどのサブキャラもかなりおいしく描けてるし。

特にリアは今巻でグッときた。無口無表情青髪ショートカットな天才少女。俗に言う綾波系だが追加で百合色ありw
その可愛さをさらに挿絵が後押し。さすが鈴平ひろ、人気エロゲの原画を多数手掛けただけある。
普段立ち絵とかエロ絵ばっか描いてるからか構図はパッとしないものの、絵自体はめちゃ綺麗だし萌えるわ(*´д`*)


4巻
すげぇ、今回は妹のヨーコが主人公だー。
視点を変えるだけでこうもタズサの見え方って違うんだな、これは新しい楽しみ方だぜ。
んでまたヨーコが可愛いのなんの。いつも秀悟のことを気にしまくってるあたりがたまんね、もうたまんね。
特にタズサに対しては嫉妬通り越して、諦め入っちゃうあたりがヤバい、ドツボ。
そいでまた鈴平ひろのイラストがエロいのな!別にエロシーンでもなんでもないのに、表情だけで危険だね!

主軸であるヨーコが持つコンプレックスってのはよく描けていたな。うむ、悩めよ少女。
そして今巻は何よりチェリーに爆笑w コーチ!マズいから!凄い勢いで墓穴掘ってるから!!w
5歳の頃から、俺がこの手でじっくりと…」じゃねーよww そりゃ変態扱いもされるわ。


5巻
後味悪っ!キャンディが可哀想なことになってるわ…まあ自業自得だけど。
負けず嫌いってのは分からなくないけど、やっぱキャンディはタズサと正反対の性格してるよなぁ。
その上から「自分を通す」ところが似てると読者は勘違いさせられて、さらに作中舞台では対極と捉えられている。
なんだこの4重構造w
兎にも角にも2人の個性が素晴らしく光ってるな!スケートを通して描かれるこの違いが面白いわ〜。

そうか、今巻で気づいたがヨーコはタズサに存在し得ない恋愛パートを担当してるわけねw
おかげでヨーコが可愛くてしょうがないわけだが、同時にタズサに不可侵な美しさを感じずにはいられん。
100億ドルの美貌ってのは伊達じゃないよマジで。そらハトが周りに群がるのも納得さっ!


6巻
至藤響子とドミニクという、タズサから見ればちょっと負け犬チックな2人が今回の主人公。
驚くべきはその構成。2人の物語が交互に展開されていくわけだが、
暗い幼少期を発端として現在までを描く至藤と、現在からさかのぼってスケートとの出会いまでを描くドミニク、
それぞれの生き様が強く伝わる内容であるとともに、この対比と絡ませ方が非常に上手い。
そしてそこに本来の主人公であるタズサの影が存在することで、
単なるキャラエピソードの枠を超えて銀盤の世界を奥深く描くことに成功してる。そのための伏線も絶妙。

タズサがまともに登場しなくてもこんなに面白い。
各キャラの持つ魅力的な個性が深く強く描かれていることが、この作品の最大の魅力だ。

あと、後半の6人のスケーティング描写は凄まじいものがあるが、
ショート・フリーの計12プログラムを連発されると、さすがにちょっと飽きを感じてしまった。ま、たまにはね。


7巻
私は彼女に挑まねばならない。全力で──自分の存在を懸けて。
壮絶な、なんて壮絶なタズサの生き様。
彼女には、リアに勝つという道しか残されていないのだ、自身の内に見え隠れする欺瞞を否定するためには。
素晴らしい…これでこそプリンセスワンダー、100億ドルの美貌、この世で最も美しい女、桜野タズサ。
強く鋭く、孤高で至高で崇高な、”アイツ”以外には心を許さない神聖不可侵な絶世の女。
ああ…もはやこれは信仰の域に入った…最高だ……。

対極のガブリーとの比較も面白い。期待を一身に背負う彼女の悲痛な声がツラいよ…。
リアとの百合っぷりは目に余るものがあったw 何て甘美な果実。てかタズサその気になりすぎだろwww
リアの謎少女っぷりがますます深まってきたなぁ。彼女の真意は一体何なのだろう。


8巻
元々最終巻とセットみたいな内容なので、語ることも少ないんだが、
それ以上に、この感想を書く前に最終巻の序盤読んで衝撃すぎて、素直に8巻の感想書けなくなった。



 アリソン
1巻
電撃代表作・キノの旅の著者・時雨沢恵一の作品。絵師も一緒だね。
巨大な大陸が一つだけある世界を舞台とした、銃使いの少年・ヴィルと軍人の少女・アリソンの冒険物語。

序盤はあまりにもキノっぽい設定と展開、危うく寝そうに…というか寝た。
中盤あたりからまあ面白そうな感じに。敵地に変装して侵入したり、宝物を探したり。
キノを書いた人にしては、至って普通の冒険話だなぁという印象。

まあそれでも世界の描き方や作品にある少年らしさは健在で、楽しく読むことが出来た。
ヒロインのアリソンがわずかながらツンデレであるところもグッド。
今回の話から次にどうやって繋がるのかも気になるところ。次巻も読むとしよう。


2巻
これって序盤はホントつまんないな。中盤からはまだ面白くなってるんだが。
今巻もまあ、飛行機飛ばしたり、敵の中をかいくぐったり、で色々撃ったり。
ペンダントだのチラシだのと、ちょっとご都合主義な展開だったのが残念。

アリソンのツンデレっぷりは見事であった。加えて主人公が鈍感なあたりも最高。
キノの人がここまで典型的なラブコメを書いていると思うとなんか変な感じだな。



 平井骸惚此中ニ有リ
1巻
ツンデレ萌え目的小説第8弾。そろそろ数えるのに意味がないという事実に気づき始めた。
大正時代を舞台とした推理物。というか富士ミス。

読んで真っ先に目に付くのが相当に風変わりな文体
解説を見る限りでは講談調とでも言うらしい、
「〜でございまして。」「〜なのであります。」というようなまるでお客に語りかけるような「喋り方」。
さらには「眉も激しく跳ね上げて、鬼もかくやの形相で。」というようなリズミカルな七五調
最初はあまりの独特さに抵抗を感じてしまったが、読んでいるうちに中毒のようにこの文体にハマッてしまった。
この文体が大正っぽさをしっかりと醸し出しているあたりも非常にイイ。

メインは推理なわけだが、まあなんとも大したことないね。
良かったのは殺人の動機かな。「そうなってしまった、」という動機とも言えない動機には逆に共感できた。

萌え面では上記にあるようにヒロインがツンデレなんだが、もうそれどころじゃなかったね。
ツンデレ・鈴嬢の妹・溌子嬢が可愛すぎる!!!(*´д`*)
「兄様ができるみたいで、嬉しくも思いますもの」 「うわァ〜ん!兄様、出て行かないでください」
…な、なんなんだこの、『兄様』という呼称をゼロ地点とした萌えの大爆発はっっっ!!
凄い、凄いぞこれは!富士ミスの妹は化け物か!!

これは次巻も読むしかないね…


2巻
勘違いしてた、このラノベてっきり推理小説だとばっか思っていたが、この著者、ラブコメが書きたいだけなんだ。

洋館の可愛いメイドだって、ツンデレに嫉妬をさせるためだけに登場させただけ。
首吊り死体だって、それにびっくりしたツンデレが主人公に抱きつくシーンを書くために出しただけ。
暗闇の中「離れ」へ向かうのだって、怖がるツンデレに主人公の掌をギュっと握らせたかっただけ。

けっ、読者に媚売りやがって。萌え狙いが見え見え。そしてそんな作品に万歳三唱。


3巻
ヒロインのライバル、主人公の幼馴染が登場、という
なんとまあラブコメではありきな展開な今巻。(もはや俺の中では推理小説でない)
メインヒロインの涼嬢がいつにも増して萌えるわけだが、
前巻同様、そんなのが些事になるほど妹・溌子嬢の破壊力は圧倒的。
ぷにぷにした発言や仕草がもう可愛すぎて。「は、溌子は兄様になら、攫われてもいいです!」 (*´д`*)
いいラブコメだった…


4巻
「…大丈夫。太一が──守って、くれたから。」 涼嬢可愛ぇ(*´д`*)
病気と地震の相乗効果でデレが指数関数的に上昇。なんだよこの王道ツンデレはっ! ツボを押さえすぎだ!
ご飯をあーん、ママゴトで妻役を譲らない、2人きりのときは目を潤ませちゃったりなんかしちゃったり。
致死量だね。これは致死量。

推理うんぬんは…まあどうでもいいよね。


5巻
涼嬢が可愛いです。逆に言うとそれ以外はクソ食らえって感じです。
しかもよりによって最終巻で挿絵が崩れてます。具体的にはみんながなんか太って見えます_| ̄|○

なんか、最近は飛ばし読みすることが多くなったなぁ…



 カスタム・チャイルド
1巻
あさいらむが大感動したキーリの著者である壁井ユカコ氏の作品。
遺伝子改造が当たり前になってしまった世界で繰り広げられる、青年とクローンの少女の物語。

内容はまあなんともクローンネタではよくありそうな話。
いくつかのサブエピソードがあるんだが、そのうちの一つがフルバのうさぎの話とそっくりだった。
まあキーリ同様、ストーリーよりも主人公とヒロインの交流に心打たれたかったのだが…
うーん、比べるとちょっと弱いような。

世界設定やキャラクターは非常によろしいと思うんだが、個人的には後一押し足りなかった感じ。
次巻は…あるのか?



 わたしたちの田村くん
1巻
ツンデレ萌え目的小説第9弾。
ちょっと不思議系少女とツンデレ少女のヒロイン2人との恋愛模様を描いた作品。
萌えはちょっと厳しい、なぜなら両ヒロインとも可哀想な境遇設定だから。
家族を失くしたとか、苛められてたとか、そういう重めの要素に恋愛を通して向き合っていく、というのが話の主体。

一人称文体なんかはギャグも交えて非常に面白いんだがね、
俺としてはラブなコメディを期待してたわけで、こういうのはちょっとねぇ…。



 とある魔術の禁書目録
1巻
ツンデレ目的だったが読んでみたら位置づけ微妙なので、もうこれを機にカウントストップ。
異能の力を持つ少年と魔術師の少女が繰り広げるボーイミーツガールな魔法物ラノベ。

こういう小説としては相変わらずの設定ではあるが、やっぱり主人公が反則的に強い。
能力はマジックキャンセラー。なんかしらんが無効化能力ってやたら主人公が使うよなぁ。
ラノベだけに絞ってもマギカ、月花、ムーンスペル!…とまあ乱用されまくり。
まあそれでも作品自体が面白ければ構わんけどね。

んでこの作品は中々に面白かった。
前半は退屈すぎたが、ラストにかけてのどんでん返しな展開は結構楽しめたし。
全体的に設定の甘さは感じなくもないが、ご都合主義な要素は大して目に付かなかった。

不満点は、キャラクターかな。
とりあえず主人公の臭すぎる台詞と他人のことを知ったような言動がかなりウザかった。
他のキャラクターもありきたりっていうか、なんか愛せないね、愛着湧かない。
描写不足のせいもあるだろうし、それ以上に設定に感情が追いついていないのが良くない。

ま、総評としては悪いない作品か。
1巻結末から2巻にどう続くか見物。次巻を楽しみにしよう。


2巻
あー主人公の熱血っぷりがウゼェ…、テンション無駄に高いし。
前巻と違ってストーリーも大したことないし。新キャラ薄いし。

主人公になれなかった敵」って発想は良かった。
立場も目的も元は同じだった2人が、能力の違いで救う側と壊す側に道を違えてしまう。
こういう面白い表現を扱う点ではまだ読む価値があるような、ないような。

というか早くツンデレ出して…このラノベはそれ目的で読んでるんだから_| ̄|○


3巻
ツンデレに期待した俺がバカだった。
主人公のウザさとキャラの陳腐さが全て。もう読まん。



 All You Need Is Kill
1巻
1巻完結作品。出撃と戦死がループする世界が舞台の戦争物。
RPGなどのゲームの『リセット&ロード』を題材としているらしく、
主人公・キリヤは繰り返す約30時間の世界の中で一人戦闘経験を積み少しずつ強くなっていく。
その様が中々に格好良く、バトル物よろしく成長してゆくキリヤにはわくわく感を覚えたね。

そしてループ158回目にある女性と再会するのだが…この台詞のシーンが物語の最高潮だろう。
「ジャパンのレストランのグリーン・ティーは確かに無料だ」
ヤバい、かなりグッと来た。シビれた。やっぱこういうのがループ物の醍醐味だな。

ループの設定も興味深かった。というか正確にはループしてないんだな。
特殊な敵が原因で「修正される前の世界を過去の自分が記憶として受信してしまう」という仕組み。
この状態を解消するには、その敵と中継役であるバックアップを破壊すればいいのだが…この設定が残酷すぎだ…。

そしてついにループ世界を脱出するのだが…このラストはキツいなぁ…。
救いがあるようでない、ラブコメ推進派のあさいらむとしてはさらに凹む。
ある意味で非常に綺麗な終わり方だとは思うが、ツラいよこれは。

まあ個人的にはラストを除けばかなり高レベルな作品かと。
やっぱりループ物には弱いなぁ…。



  復活の地
1巻
未曾有の大地震により崩壊した国家を再生するまでを描いた物語。
国家物とでも言えばいいのか、空鐘と同じように総督府、内親王、元老、陸軍、天軍、帝国、連邦権統国、etc…
とまあなんともそそられるような単語飛び交う作品。

災害からの復興というのを題材にしたその着眼点が面白い。
その中で巡らされる陰謀やら思惑やらがこの作品のメインとなる部分だと思う。
ある事象によって誰が得をし損をし、そして何を企み起こすのか、という複雑な展開は圧巻。なんつーか、勉強になる。

そしてまるで実際の史実を綴ったかのような事細かな描写は凄い。
ただそれが細かすぎのクドすぎで、作品としての面白さを激しく損なっている気がする。
そういう描写が作品のかなりの部分を占めているんだよなぁ。

続読はなんとも微妙。てかこれってラノベ?


  七姫物語
1巻
第9回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作。2人の男によって姫になってしまった少女の成長物語。
あんま面白そうじゃないなぁとは思っていたが、金賞ということで読んでみた。

…やっぱ面白くない。全体的に薄さが目立つ。
話の展開に際立ったものがないし、キャラも魅力ないなぁ。
大和っぽい世界観が評価されていたみたいだが、個人的には特筆するようなものじゃなかったと思う。

カッコよさとか、期待感とか、心にグッとくる描写とか、
それら要素に一つも引っかからなかったのが致命傷か。
1巻で切りー。