まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



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ヴぁんぷ! 大嫌いなあの空に。 空の中 描きかけのラブレター 私立!三十三間堂学院
海の底 スカイワード ハイペリオン 風水学園 君の居た昨日、僕の見る明日




 ヴぁんぷ!
1巻
成田良悟が書いた吸血鬼物。ただそれだけで説明が付くほどまんまな作品。
キャラが一癖も二癖もあって、各々の行動がごちゃごちゃと絡み合い、最後は誰もが思いっきり笑う。
個性的キャラ第一位は子爵かなぁ。快活でズバッとした口調は相当魅力的。そして物凄い紳士。超紳士。
ツンデレがいるのも○、もっと活躍の場を。


2巻
しまった…これ上下巻構成じゃねぇか_| ̄|○
キャラ増えまくりで集まりまくり。要はいつもの成田良悟。
フェレットが萌える。教授がキューティ。エナミカツミ氏の絵がカッコよすぎる。


3巻
キャラがどんどん増えていくなぁ…。
そして主人公側の戦力がなんか物凄いことになってるなぁ…。
でもねぇ、バッカーノと比べると馬鹿さ分が圧倒的に足りないよなぁ。そこが何か物足りない。



 大嫌いなあの空に。
大嫌いなあの空に。
なんとなーくツンデレwikiを漁って借りてみたラノベ。
恋愛と友情と人の弱さを描いた作品。
まあなんともありきたりな話だったなぁ…。萌える間もなく読み終わったよ。
ああ、あとがきはいいこと書いてた。



 空の中
空の中
メディアワークスだけどハードカバー。全500ページぐらいを丸一日もかけて読んでしまった。
著者の言を借りると「怪獣物と青春物足しっぱなして空自で和えてる」ような作品。

物語は二つに大別される。
一つは少年・瞬と怪物フェイクの交流を描いた話。
無知だが知能レベルは高いというフェイクの設定が面白く、
そこから瞬の自分で背負い込もうとする驕りや間違いを重ねてしまう弱さってのを上手く描けてたかな。
ただ話としてはどこかで見たような内容だったと言えなくもない。

もう一つは政府の代表である高巳・光稀と知的生物ディックの共存に向けた対話の話。
これまた突如上空2万mに現れた数十キロ四方の白い楕円というディックの設定がイイ。
彼が知識ゼロの状態から人間社会に疑問を投げかけてきて、それにはこっちも凄く考えさせられた。
例えばそれは民主主義というシステムの不条理であったり、
政府という代行機関が成立することの難しさであったり、他にも現社会構造が内包する様々な矛盾であったり。
問題としてはごく常識的なものだが、人間以外の生物を通してのこれら提起は非常に新鮮で斬新さを覚えた。

またこれはストーリーが面白い。
ディックの論理的思考を中心とする人と怪物の歩み寄りの展開はこちらをぐいぐいと引き込む力があった。

それらストーリーを強く支えているのがキャラクターの魅力だ。
とりあえず宮じい最強。老成した格好良さを伴う言葉は心に深く染み入った。
へらへらしてるが器量良しの高巳や、幼馴染のために必死になる佳江も主要キャラとして生き生きしていた。
そして結局お前はそれなんだなって言われても仕方ないが、光稀のツンデレっぷりが素晴らしい。
種別は尊大系か。高巳の発言や行動に逐一ドキッとしたり顔真っ赤にしたり(*´д`*)
やっぱりこういうところはどうしようもなくライトノベルだよなぁw

総じて素晴らしい作品だと思う。不満点らしい不満点も見当たらないし、
怪物ストーリーというのがこちらにとってなんとも新鮮であった。
著者:有川浩氏の他作品をぜひとも読んでみたいと思う。



 描きかけのラブレター
描きかけのラブレター
これまたヤマグチノボル氏の作品。ファンタジー要素抜きの等身大な恋愛物語
ルイズやサンタのような馬鹿主人公の馬鹿文体とは180度変わって
最初から最後まで素っ気無いというか、平坦で流れるような一人称文体で話は進んでいく。
そのせいか、高校3年間がものの70ページで終了しちまって、早っ、学園ラブコメじゃねえのかYO!とか驚いた。

著者の体験談の交えているらしく、なるほどそこはかとないリアルさってのは感じられる。
だが俺にとってはどうでもいい要素であって、この作品で評価できるのはやっぱツンデレかなぁ。
比で言ったらツン:デレ=9:1くらいの凄まじいツンっぷりゆえに、中々萌えづらくもあったが、
男の電話をいつも待ってたり、他の女に嫉妬したりと押さえるところは押さえてる。

ただやはり俺が考えていたヤマグチノボルらしさってのがなかったので、そのあたりは残念かなぁ…。



 私立!三十三間堂学院
1巻
女子校に男子が一人で転校してきたという、☆も名前の一部です的ハーレムラブコメ作品
いや、でも☆はバケツとか帽子くるくる野郎とか多少なりは他の男出てたな…。

この作品はもう何がなくともキャラクター。この魅力の一点に尽きる。
第1巻にして10人以上の女性キャラを出しながらも、各々に判然とした個性を与え、
それらが素晴らしいまでに生きたストーリー構成となっている。
キャラが勝手に動いてくれた」という言葉をよく耳にするがまさにそんな感じ。

「確かにコイツならこういうことやりそうだなぁw」って読んでて納得できるし、それがまた嬉しいんだよね。
ホント誰も彼も魅力ありまくりなんだが、あえて一人選ぶなら会長かなぁ。
シカトとか恋の病とかの考え方が清々しいまでのバカw 世間知らずとかそういう次元じゃないもうただのバカww

それら個性たちで紡ぎ出されている学園ストーリーも先へ先へとわくわくさせてくれるものがあったし、
混迷の状態に綺麗な終点を与え、さらにはこの作品の今後の方向性も示すというラストの締め方には感嘆した。

天国涙はこんなに面白かった記憶はないんだがなぁ。佐藤ケイ氏の他作品はチェックしとくか。


2巻
面白れーーー!!これでもかっていうぐらいにキャラが生きまくりだ。
花音の激しすぎる脳内テンションには笑わせてもらったw モラル嫉妬の凄まじいせめぎ合いww
「やった!やったよー!確約取ったあああああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーっっ!」
挿絵にまで発展する妄想力に乾杯。

この作品はホント清々しいまでのバカの集合体だと思ってるんだが、今回最強のバカは南だっ!
「あいつらが勃つまでッ!脱ぐのをやめないッ!」 やめろバカw

前巻同様、策士の真奈が物語の流れに大きく関わっているわけだが、今回のラストの詰めの甘さには参った。
そこまで完璧に計画進めておきながら、最後にそんな障害なんて…ちょっとヤバいて、可愛すぎるて!
足を触られただけで緊張しまくったりとか、指の跡に自分の手重ねたりとか、缶を寮まで持ち帰ったりとか、
法行に対するリアクションの一つ一つがたまんねぇ…。これが、これこそが俺の求めているギャップ萌えだっ!!

法行の一直線バカっぷりも最高。無神経を装う優しさが周囲の女の子を非常に良く引き立てている。
今回メインヒロインだった須美にも恋への一直線さと言えば通じるところがあるな。

ストーリー展開も全く先を読ませないものがあるし、こりゃかなり高評価ですよ。
いやあ、この作品はアタリもアタリ、大アタリだね。ぜひ天使涙なみに続いて欲しいものだ。


3巻
あー最高。もうちょっとどうするよ、ホント面白すぎ。
キャラクターだよ、何はなくともキャラクター。今回の主役は実は初のツンデレだったりする伊緒だ!
潔癖症で強がりで人間不信で。ああ…イイ、個性イイ!
最初は法行に剣道で負けちゃったけど…、それを取り返すような会長との真剣勝負がカッコイイじゃないか!!
まあその会長には浜まゆでさえ敵わないみたいだけど。やっぱすげぇな会長。

さらにはゼロ距離戦最強の冬美と、鉄壁ディフェンスの健子・美沙姉妹。
百発百中の弓の使い手かずちに南校舎の元四天王リタ姐。一体これはなんのバトル漫画だw

そしてやはり南の扱われ方はそういうのしかないのかwwでもあり武器でもあるのかよwwww
毎回、びっくりするような役の立ち方だなw 千秋も絡ませてこの作品の大切なギャグ要員。



 海の底
海の底
有川浩氏の怪獣物語。てか空の中と内容変わらねぇーー!!ww
いやそりゃ怪物が巨大ザリガニだったり、やたらガキがでしゃばったりと異なる点はいくらでもあるが、
政府の問題点を指摘する姿勢とか、事件の中で生じる男女関係とか青春とか、2視点で進行するストーリーとか。
前情報なしでも絶対著者同じだなって思わせるような内容だった。
もちろんそれぞれ要素の表現の仕方はまるで違うし、特別不満というわけではないのだが。何かやたら可笑しかった。

空の中同様、大別した2つの話について感想を述べる。
まずは潜水艦に閉じ込められた2人の海上自衛隊員と13人の子供の交流を描いた話。
著者曰く「潜水艦で十五少年漂流記」な内容を目指したらしいが、恋愛成立のために高3の少女が一人いたりw
話もその少女を中心に回っていたと言っていいだろう。
それは言語障害を持つ弟に関することだったり、陰湿ないじめをしてくる男子との関係であったり。
一番驚いたのは生理ネタ。2次元物ではまず出てこないネタだからな。
そこで生じる恥じらい、悔しさ、辛さってのは新鮮であると同時にちょっと引いた。よくもこんな難しいこと扱うよ…。

全体的に子供たちがませていて違和感があったのは残念。まあそうでもなきゃ話成立しないけど。
こういうガキネタは基本的に嫌いなんだが、最後のまとめ方がまた上手いのな。
完全なハッピーエンドではないけど、後腐れない、キリッとした終わり方はかなり好き。

もうひとつは警察庁、県警それぞれの切れ者2人による怪物殲滅までの話。
怪物の正体は何なのか?と、如何にして自衛隊投入命令を上に発動させるか、を解決していく内容。
この話はとにかくこのやり手2人にシビれまくり。現場の人間のカッコよさっていうのか、フジの「踊る」に似てなくもない。

所々不満点はあったが、読後感が良かったから、全体としてもイイ印象だなぁ。
でも空の中>海の底は揺るぎないところかも。



 スカイワード
1巻
差別を受けながらも飛行機でを目指す少年(?)の成長物語。
祈る」ってのをテーマにしたのは良かったがストーリーやキャラはやや平凡な感じだなぁ。
伏線が引かれまくってるんで、次巻以降それらが生きてくるのかもしれんが、あんま読む気ないなぁ…。
てかお嬢様のデレ発動はいつですか?



 ハイペリオン
ハイペリオン上巻
30ページで挫折。谷川流氏に京アニスタッフの皆さん、やっぱり俺には無理でした。
くどすぎる描写と分かりづらい内容が主な敗因。結局そんなもんさ。



  風水学園
1巻
風水使った能力バトル物。
内容が平凡すぎて泣ける。展開もダサいし、あっさりしすぎている感がある。
能力者に付き従っている式神という設定は好きなんだが、それ以外はなんとも陳腐だね。

絵もいい感じだし、全10巻でも出てるから期待してたんだが残念だ。
…あー、2ch見たら大不評じゃねぇか。前もって作者スレ見ておくべきだったか。



  君の居た昨日、僕の見る明日
1巻
不思議空間に捕らわれた主人公が幽霊と学園生活を送っちゃったりなんかしてな話。
著者はすてプリで有名な榊一郎氏。作品数も結構なもんだが氏の著作を読むのは初めて…じゃなかったわ。

まあこれもつまらんね。ネタ的にはビューティフルドリーマーみたいな感じなのかな。
その閉鎖を上手く利用する気配もないし、キャラも薄いし、主人公の過去ネタが気に食わんし。
展開に対する期待感を全く抱けないね。100ページ強で残りペラ読みして切り。