まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



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何処へ行くの、あの日 Quartett! さよならを教えて それは舞い散る桜のように ひぐらし解 罪滅し編
Fate/stay night 書淫、或いは失われた夢の物語 つよきす Fate/Hollow ataraxia ひぐらし解 皆殺し編




05.5/27〜6/2   何処へ行くの、あの日
05年5月27日(金)
サガフロンティアをやる意欲が著しく減少したので、ふたたびエロゲをインスコ。
案の定、こういう学園ものって最初は激しくつまらないんだが、マージが出るあたりからかなりイイ感じに。
伏線張りまくりのミステリーゲーってところか。ついガシガシ読み進めてしまった。

ちょっと驚いたのは出だしから既に出来上がっているという点、しかも義妹と。まあ一方的って感じだけど。
でまたその義妹が怖い。準ヒロインに会うたびに背後から睨みつけてくる、凄く冷たく。
そのうち「ふふふ、兄さぁん」とか言いながら主人公の周りのものをどんどん腐らせていくんじゃないかってビクビクしてるよ

にしてもボイスとかまるで聞いてないな、声優には文頭の2、3文字しか喋ることを許してないw
そして絵もほとんど見てない。てかこのゲームに関しては見ても大したものじゃないし。演出弱いよ。
ああ、例外としてルネッサンス山田氏の声だけはガチ。パラロスでもそうだがこの人は飄々としたキャラが良く似合う。


05年5月28日(土)
青井さんルートと一葉ルートをクリア。
このゲームはルート構成がバルフォと同じで、サブヒロイン3人→1人を攻略しないとメインの鬼妹ルートに入れない。
ぶっちゃけ、妹と気に入ったキャラ1人ぐらいで終わりにしようと思ってたからちょっとメンドイ。
しかもサブはほんとサブって感じで、この世界での謎や不思議を理解することはほとんど出来ない。
つまりは1度このゲームをやり始めたら5人攻略せざるを得ないということだ。
つまらないというわけではないんだが、それでもちょっと疲れてくる。バルフォも最初は面白かったのに後半はダレたし。

シナリオは中々上質。巷で評判だっただけはある。
青井さんは妄想エンド、一葉は世界漂白エンドと、どちらもBADエンドというところは個人的にもグッド。
ただ、今のところはだけど、過去改竄というソースを上手く使えてないなぁ。
マージがただの過去思い出し装置の役割しか果たしていない。まあ後半で生きてくることを期待しましょう。

過去改竄に関して「改竄する、される人間がやってもおかしくない範囲の行動しか現在には影響されない」ってのは
デスノートにそっくりだな。
俺が思うに『過去の改竄=既に決定された確立事象へのある程度の強制介入』で、
確率が極小の事象に対してまでは力が働かないのかと。つうか働かないというより、
極小事象は今ある世界の原型から著しく逸脱しているので、世界の修復力により消されてしまうって感じかな。

てかデスノートもそんな感じかとも思ったんだが、それだと南空ナオミとかの死が全く以って説明がつかないんだよな…。


05年5月29日(日)
桐季ルートを完了。3回目になるとEDがちょっと違うくらいじゃさすがにつまらない。
このシナリオでは、良兄貴によってマージの改竄効果を目撃することが出来た。

また親父様からマージのより詳しい説明、というか解釈が入った。
それによると、マージの捉え方自体は昨日書いた考えで概ね合ってるっぽい。
だが、本質的なマージの機能はまるで違うということが分かった。
以下親父様の解釈。
「過去改竄」というのはあくまで理解しやすい例えであって、実際には過去に遡っているわけではない。
本来の効果は「脳内と世界の境界を消す、つまりは夢や記憶が現実に影響を及ぼすことを可能にする」ということ。
マージにより記憶のなかの過去を体験し、書き換えることで、
脳内でその結果の現在が構成され、その作られた事実が、現実世界に染みわたる…ということらしい。

ただこれだと、色々問題というか、そうでもなければマージが相当凄いものってことになる。
まずこれには人間の記憶力かなり凄いものでなければならない、てか凄いなんてレベルじゃない。
そうでもなければ「まるで現実のような過去の夢」は創造し得ない。
またボーダーがないからといって、たかが脳内の事実が世界に影響を与えられるとは思えない。
それほどまでに脳というのは高次なのか、もしくはマージによって高次に押し上げられたのか。

もっと致命的なのは、主人公が夢の中で過去とは違う行動を起こしたとき、
一葉が主人公にとって絶対に予測し得なかった行動を起こしたということだ。
脳が高次なものだとしてDクラの変態さんみたいに他者を模倣できたとしても、あの行動は決して算出できない。
うーん、この時点で矛盾だな…
無理矢理こじつけるなら、二葉がマージを主人公と同時刻に使用していたので、
良兄貴の時と同じように互いの夢が同調し、二葉の持つ記憶が一葉を模倣した…
(二葉なら一葉のあの行動を予測可能…だと思われる)

てかそもそも夢が同調って時点でおかしいしな…なんで記憶が外に漏れ出すんだっつうの。
でも作中で現に同調は起こってるからこれは認めないとダメか。
ああ、そうか。これも脳が高次ということにすれば解決だ!あははははは…はぁ。

まあぶっちゃけ作ってる側はそこまで考えてないんだろうけどね…。


05年5月31日(火)
サブメインヒロインである千尋シナリオ完了。なんつーか、少し疑問点が解消し、かなり謎が増えたという感じ…。
というか、このシナリオ単体で見ると、どうも取って付けたような内容にしか思えない。
ぶっちゃけ千尋の存在が無くとも『虫喰い』は起きるし。殺した記憶ってのも拍子抜けの感がある。

まあそのあたりはラストの鬼妹シナリオで生きてくるのかねぇ…
妹の死、妹と千尋の関係、世界の分岐点、サンデーの素性、”アレ”の存在、というあたりが残っている謎かな。
特に現状ではさっぱりな妹の死に関しての展開に期待していきたい。


05年6月1日(水)
絵麻ルート完了。大筋は理解、ただ随所で細かい謎が…。
っつうか分岐世界ありすぎだろ、カウントできただけでも4個あるぞ…
もう少し考察サイトを読んでから考えをまとめるが…感想としては、まあこんなもんか。って感じかも


05年6月2日(木)
考察終了、というかそんな難解なものでもないので。
分岐する世界の話。
こういう世界系でもever17と違って、世界が人の心に依っているあたりは評価できるんだが、
なんか物足りない。感動はないし、世界構造自体も単純すぎて興味が湧かない。
メインテーマの1つとしては、「愛する人への強い(強すぎ)想い」な感じなんだろうが、
腐り姫と違って狂気分も中途半端だしな。日常パートだるいし。

面白さ的にはそうだなあ…FOLKLORE JAMくらいかな。あのゲームも幼少期があったな。

まあ、まとめとして各キャラクターの心に残った台詞を。
・青井智加子「智久、どうしてあんなに小さいんだろう?
  現実を突きつけられた瞬間。というか現実ではないことを、か。

・茂木一葉「恭介ちゃん、あたしんち、分かるの?
  過去に犯した罪を主人公はまだ自覚できていない。

・麻生桐李…は特になしw
代わりに義兄の三木村良「だから僕は母さんを喜ばせてやらないと
  超マザコン。ちょっとジューダスもマザコンっぽいか?

・神崎千尋「何が起こったとしても、
それが理不尽でもとっても幸せな事でもきちんと受け入れて……そうして前へと進んでいく

  己が罪を許してくれと言っているようにも聞こえる。

・国見絵麻「だから、自ら死を選んだ。あなたの心にくさびを打ち込むために。
  鬼妹本領発揮。最も正しく、それでいて間違えた選択。

・国見恭介「だからそこは…、あの日と同じに、今もキラキラと輝いている
  妹の思うがまま。唯一感動できるとすればこの場面か。



05.6/3〜?/??   Quartett!
05年6月3日(金)
何処あのは微妙にハズレだったが、このゲームは評判よろしいので大丈夫かと。
前作の白詰草話も悪くなかったしね。
ただゲームのプレイ時間はかなり短いとの噂、ヒロイン1人攻略に3時間もかからないとか。
まあ中身が伴ってるだろうから別に構わんけどねー。量より質ですよ。

そういやmahoはこれの原画集買ってたっけ…。


05年6月4日(土)
す ば ら し い ! なんて素晴らしい作品だろう!
シナリオは平凡ながらも、音楽とを通じて結ばれる絆というのが感動的に描かれている。
キャラクターはみんな個性的。サブキャラにまで多大な魅力を感じる。
システムは前作の白詰同様、FFDを採用。他の追随を許さない圧倒的な表現力。
原画は大槍葦人氏の繊細で芸術的な絵が劇中舞台にも絶妙にマッチ。
そして絶対に外せないのが音楽。ここまで音楽が大切なエロゲもないだろう。
hosplugの細井聡司による幻想的なBGMや、カルテットの弦楽演奏がなければこのゲームは成り立たない。

ホント素晴らしい。非の打ち所がない。
巷では話が短すぎという声も聞こえるが、そんなのはほとんど気にならなかった。

これは一般的なエロゲの定義、というか性質からことごとく離れているよな。
場景描写は一切なし、綴られるのはキャラの台詞のみ。
OHPにも書いてあるがエロゲというより、動く漫画と言ったほうがいい気がする。

残りのユニ、スーファルートもクリアしたい。しかし話が重なりすぎているのは減点か。
でもこれは原画多すぎというゲームの性質上仕方ないかな…。



05.6/14〜7/2   さよならを教えて 〜comment te dire adieu〜
05年6月14日(火)
本当はカルテットのスーファとユニルートをクリアしたほうがいいんだが、
ほとんどが共通ルートで飛ばすことになってしまい、それは味気ないので
忘れた頃にでもまたやろうかな、ということでさよ教を始めることに。

ジャンルは狂気系。まだ最初のほうしかやってないから概要さえも掴めていない状態だが、
所々にセンスが光る、移動選択のぐちゃぐちゃの文字とか。
原画がまるで萌えないわけだが、こういうゲームには確かに合ってるのかもしれない。
音楽がさっぽろももこという点もかなりグッド、最高の人選だろう。

冗談で言ってるんだろうが、このゲームのデモではこういう文が表示される。

 ※このソフトには精神的嫌悪感を与える内容が含まれています。
   下記に相当する方は購入をご遠慮くださるよう、あらかじめお願い申しあげます。
 ●現実と虚構の区別がつかない方
 ●生きているのが辛い方
 ●犯罪行為をする予定のある方
 ●何かにすがりたい方
 ●殺人癖のある方

まあそれだけエグいゲームだぞ、ということか。
ネットでの評判を見るに、かなり期待できそうな感じだし。どんどん進めていくとしよう。


05年6月16日(木)
まだやり途中だが、謎が多すぎ。そして主人公は暗すぎ、こっちまで陰鬱な気持ちになる。
ももこBGMは聞けば聞くほど味が出てきた、いいね。


05年7月2日(土)
コンプ。かなりめんどかった。
1周目で種明かしをされて終わったときは、なんだこんなもんか…と落胆したが
その後2周3周するうちにこのゲームの良さというものが分かった気がする。

さっぽろももこによるドロドロしたダークな音楽
無機質な3Dの背景、学校という閉鎖空間、人のいない放課後、夕暮れの朱に染まった世界、終わらない日々
そして主人公の狂気を伝えるテキスト、これら要素が知らずに自分をゲームに引き込んでいた。
実際ゲームが終わった後はすごい脱力感と空虚感。

今まで狂気ゲーと呼ばれるものは、CROSS†CHANNEL、沙耶の唄、ひぐらしのなく頃に、終ノ空 etc…と
数をこなしてきたつもりだが、なかでもこのさよ教は狂気というものをかなり如実に表現できてると思う。
実際の狂人にはこういう世界が見えてるのかな、と思わせるほどのリアルさがテキストから感じ取れた。

舞台は現実世界と少しだけずれた虚構。
この世界では主人公のさまざまな想いが実体化している。個人的にはこの想いに迫っていくのが面白かった。

キャラクター 出現場所 表す言葉 日本語 想いの形 想い
巣鴨睦月 教室 ange 天使 恐怖
高田望美 屋上 vent 弱者 優越感 支配
田町まひる 中庭 chat 拒まない者 罪悪感 支配
目黒御幸 図書館 noir 陰鬱 理解できる者 理想   支配
上野こより 弓道場 poupee 人形 自分自身 自己を見つめられない 弱さの転嫁
高島瀬美奈 職員室 discipline 規律 抑圧
大森となえ 保健室 feignant 怠惰 安心

想いをこじつけるとしたらこんなところか。

劇中でとなえも言っていたが、主人公は本当に辛いのだろう。
だが辛いからといって現実と向き合うことも出来ず、どんどんと自己の中へ逃避してゆく。
ラストのシーンには絶望した。現実にも夢にも負けた主人公、最後には崩壊してしまうのだろう…。

総評としては面白い、だが自分にとっては楽しみづらいゲームと言えるだろう。ストーリー自体は単純すぎるし。
巷でも言われているが、たしかに人に薦めるようなゲームじゃないわな。



05.8/4〜/   それは舞い散る桜のように
05年8月4日(木)
まず俺がエロゲをやり始めるときは、必ずすることがある。
1つ目はそのゲームにお勧め攻略順があるか否かを確かめるということ。
銀色終の空のようなルート1本型、何処あのバルフォのような並列ルート収束型などは考えなくてよいのだが、
一般的(?)なキャラルート分岐型はこの確認が重要になってきたりする。
その典型が月姫水月。月姫に至ってはその重要さがOHPで「推奨プレイ順」として書かれているほど。
結局、各シナリオに繋がりがあって、その順に攻略することでよりゲームを楽しめる、ということなわけだ。

そしてお勧め攻略順がない、もしくはあったとしても個人的に全キャラ(ルート)を攻略する気にならないとなった場合、
さらに確認事項が追加される、それは自分が最も気に入りそうなキャラ(ルート)はどれであるかということ。

んで今回、それ散るは気に入るキャラを選択することになったわけだが、(お勧め攻略順はないっぽい)
個人的に良さげなキャラが2人とも攻略不可っていうのはどういうことですか_| ̄|○
残りはなんかバカっぽいのしか残ってないんだけど…。

ちなみにこのそれ散る、ギャグが激しく面白いという評判を聞いてプレイするに至ったわけだが、
開始1時間、ギャグは連発してるんだがほとんど笑えない…_| ̄|○
ヒロインの中の人も皆そこはかとなく下手だし…いや、下手というか気に食わない。
現状でまともなのは緑川ぐらいだな…。てかこの人、本業アニメのはずなのにエロゲ出過ぎ。


05年8月6日(土)
攻略キャラは雪村小町で確定。ツンデレではないが個人的にツボった描写があったので。
主人公と会う前に一生懸命身だしなみしてたり、他の女の子といるところを目撃して落ち込んでたり、
色ネタに過度に反応したり、錯乱すると田舎のなまりが出たりw

それにしてもギャグは笑えない…
やっぱりErogameScapeの評価なんて参考にするものじゃないのかな。
いや、それ以前に俺が普通の学園物に手を出した時点で間違いだったのかもしれない。


05年8月8日(月)
延々と共通日常パート、たまに分岐のキャラルート。眠すぎる
個人的に小町には激しく萌えるからキャラルートだけにしてくれ…
笑えもしないくだらない日常パートをダラダラ流すなよ、そこに出てくるキャラの大抵はムカつくし。



 ひぐらしのなく頃に解 -罪滅し編-
ひぐらしのなく頃に解 -罪滅し編-
仕方なくやり始めた。個人的に激しく嫌いなゲームなんだが世間の流れには逆らえず。
最初は案の定、クソ日常パート。ムカつくキャラどもがムカつくノリで下らない遊びをする話。
もはやこのパートは完全にスキップ。俺がテキスト読まずにスキップっていうVIP待遇はこのゲームくらいだな。

そのあとやっと殺人パートに。今回はレナ視点の話っぽい。
まだ中途半端なところなので感想は書きづらいが…とにかく不快だ。
こんなテキスト読んでて巷の奴らは何が面白いんだか。ここもスキップしちゃおうかな…
まあそしたら即EDになっちゃうけどw


ひぐらしのなく頃に解 -罪滅し編-
沙都子編とほとんど話が変わらん。
自分はとても辛い境遇にいるんだー⇒その原因を絶ってしまおう⇒やった殺した!ってな流れだけ。
仕舞いには仲間内で殺人を正当化しだす始末。なにこの電波。


ひぐらしのなく頃に解 -罪滅し編-
終わったー、悔しいがこの罪滅し編でひぐらしへの評価がグンと上がってしまったよ…
ただの殺人だの推理だの狂気だので終わらず、全編通して一貫したテーマがあるってのにはやられたなぁ。
まあそれに気づかなかった俺も俺だけど。
テーマは仲間の絆、舞台はループ世界、謎は毒ガス、祟り、御三家と残りまくり。
てかひぐらし「解」じゃないよこれ…。解答への選択肢がいくつか潰れたと見せかけて増えてるし_| ̄|○

これは無限に続く、閉じられた世界の物語。
世界が狂ったきっかけは仲間を信じることが出来ないというほんの些細なこと。
不信は疑惑を呼び、疑惑は虚構を作り、それはいつしか狂気へと変容する。
うーん、こういう手法でってのを表現するとは…上手いなぁ。

最高の見せ所はラスト。
メタ世界を理解した圭一、つまりはプレイヤーと同じ立場に立った主人公が放つは
この狂った世界に打ち勝ってやるという決意の言葉。
謎を解き明かそうとするプレイヤーと主人公の想いが繋がった瞬間であり
プレイヤーにとっての「ゲーム」を完全な「世界」へと昇華させる。

これは凄いな…、プレイヤー=登場人物ってのなら、ever17や書淫、が挙げられるが
メタの「共感」という形でプレイヤーを世界へ取り込むってのは、俺がプレイしたゲームではこれが初めてだわ。

確かにこれなら月姫以上の話題とか、アニメ化も納得かもなぁ…。



 Fate/stay night
セイバールート
ファンディスク発売+2006年アニメ化という波に押され、いい加減やる決心がついた。
ボイスとか付かないかなぁ、とかちょっち期待して待ってたんだが、気づいたら1年半も経ってたよ。
まあどうせキャラが喋ったって聞き飛ばすのが落ちだし。

んで始めてみたら、初っ端からやられた。
歌月十夜もそうだったが、プレイヤーを騙すのが巧いなぁ…
しかも今回はFate自体がメジャーで、プレイヤーがある程度のあらすじを知っているという事実を利用してくるとは。
きのこ氏は相変わらずニクいことするねぇ。

それにしてもやっぱ型月作品は凄いわ、どんどん先に読み進みたいって意欲が沸いてくるもん。
大抵のエロゲ作品なんて暇つぶし程度にやっていくうちにハマるって流れだからなぁ。
端っからこっちをハメちゃうってのは、それだけ俺にとってこの作品は面白いんだわな。


セイバールート
セイバーもいいけど、やっぱが可愛いなぁ、典型的なツンデレキャラだよ。
そりゃもう絵に描いたように典型的過ぎて、もはやこれは無個性じゃないかってほどだね。

現在までに登場したサーヴァントはセイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、バーサーカー、アサシン。
…って残りはキャスターだけじゃん、さりげに出てるんだな。
このゲームやる前に既に同人誌とか見てプチネタバレとかしてるから展開がなんとなく分かるんだよな…。
とりあえずアサシンは捨てキャラだ、ネットでもまるで見かけないし。

にしても相変わらず設定大好きだな。
まるでRPGのようなキャラのステータス能力設定には驚き。
ここらへんがまたそのうち出るであろう格ゲーかなんかに適用されるんだろうな。

今回は主人公弱い…流れ的には後半ないしラストで開花するんだろうが、
中盤に差し掛かった現時点では弱すぎて足手まといの印象しかないな…。
唯一の能力とすれば、周りの女がやたら惚れてくることぐらいかw


セイバールート
バーサーカー撃破。セイバーフラグ発生。
エロシーン笑えるなぁw なんか凛がレズっぽいし。
こういうのがあるから、同人誌とかで話がおかしな方向に広がっちゃうんだな。
腐女子みたいで嫌だけど、凛×士郎 凛×セイバー 凛×アーチャー 凛×桜 
とのように多岐に渡るカップリング。凄いぞ凛。


セイバールート
セイバールート終了。
ただ、どうにも月姫のアルクルートと似すぎではないか…テーマ的にも状況的にも。
孤独とか使命とか「当たり前」とか別れとか夢とか、他もろもろがダブる。
戦闘パートは後半になればなるほど眠いし。演出は飛び抜けて素晴らしいんだがなにぶん長いので飽きてくる。
それに加えちょっとご都合的展開が目立つんだよなぁ、自分はそんなに気にするほうではないと思っていたのだが。
やっぱエクスカリバーが初出だったライダー戦が絶頂期だったかなぁ。知っているからこその格好良さ。
そしてなんだかんだ言って感動するED。主人公とヒロインが分たれたのになぜこうも幸福感がこみ上げてくるのか。
ラストのセイバーの顔といったらもう…涙出るね。武内崇氏の絵は笑顔がいいね、笑顔が。

それとは別に、セイバールートのエピローグで凛のツンデレっぷりを出しちゃうのはどうかと思う。
これは逆NTRフラグですか?w てか可愛くてついつい凛のほうに目がいっちゃうよ!

ということでとっとと凛ルートに入りたいと思う。たぶん(現)アーチャーが大活躍? (旧)はもう出なくていいよー


凛ルート
やられた、やられたやられたやられた!まんまとやられた!!
伏線の張り方が見事としか言いようがない。疑問点とか不満とかが全て払拭された。
エロゲでここまで唸らされたのはホント久しぶり。驚きでいえば書淫の世界構造が解ったときぐらいビックリ。

てかこのネタ、同人誌とかでバラされてなくて良かったぁ…


凛ルート
凛ルート終了。
相変わらず戦闘パートがダルい、長すぎて多すぎて。
凛は萌える、えへへとか言いやがって破壊力ありすぎ、まさに致死量。
True Endは笑顔にやられた、激しく関係ないが夕日の教室はアルクェイドとの会話を思い出す。
Good Endはビバ嫉妬、ビバ独占欲。これこそまさにツンデレの真骨頂といえよう。
どちらにしろラスボス倒してからEDまでの流れは素晴らしく上質。
活劇ノベル”と銘打っているのに活劇以外の部分のほうが評価できるってのも問題ではあるが。

あ、でもこの凛ルートはセイバールートとは違って、サーヴァントシステムにおける攻防がアツかった。
敵味方の複雑な相関関係には目を見張るものがあったし、それを利用した凛とセイバーの契約シーンは鳥肌立った。

次はラストの桜ルート。俺的に萌えキャラじゃないし、なんかメンドくなってきたなぁ…


桜ルート
Fateはビジュアルノベルなので、テキストの量もやたら多い。
そして3週目ともなってくると、多少なり内容がダブってくるし、そうでなくともやはり飽きてくる。
現時点でプレイ時間なんか50時間越えちゃってるし。
よってそのタルさ解消のため、桜ルートではテキストを読む速度を上げていくようにした。

設定でテキスト瞬間表示にして、一画面の文章全体をパッと視野に入れるようにする。
と言っても、俺は速読術とかいうご大層な技を身に付けてるわけではないのでちょっとした工夫を。
それは文章全体の中でも特に文末名詞に注目するようにする、ということ。
文末は文章1ページ分の帰結部分、それにキーワードである名詞を加えれば、
1秒程度の目視でも、ある程度の内容はなんとなく理解することが出来る。

まあ、実に味気なくはあるわけだが。でも桜ってそんな萌えるわけじゃないし、いらない子っぽいし。
凛ルートで満足しちゃったからなぁ。やはり長すぎるってのは考えもんだ。


桜ルート
久しぶりにやったんだが…なんか主人公の性格が激しくウザくなってきたな。
過剰に自己犠牲なところとか、やたら正義の味方を貫こうとするところとか、
と思ったらヒロイン一人のためならどんな犠牲もいとわないみたいなふうに主張が180度変化するところとか。
月姫の士貴も似たような性格だったよな…今思えばよくもまあこんなゲームを長時間プレイできたもんだ。


桜ルート+総評
第一にこれで3週目だということ、第二に桜がブラックな性格も手伝ってさほど萌えないこと、
第三に戦闘パートが相変わらずクドすぎること。
これらマイナス要因で、もはやセイバールートの頃の感動はどこへやら、もはや消化試合の装いを呈していたね。

おかしいなぁ、同じ型月作品である月姫は息切れするどころか最後までのめり込んでいたのだが。
んー、やっぱ全体的に冗長なんだろうな、遠坂風に言うなら心ならぬテキストの贅肉が多い。
だがそういうダメな部分もあれば、逆に鳥肌立ちまくりの最高にイイシーンもあるからなぁ…
問題はその場面に持っていくまでの流れだよ。

怖い子だのいらない子だの世間から色々言われている桜だが、ルートシナリオもまあ大したものでもなく。
気のせいか前2ルートよりさらに際立ってご都合主義な展開が多いような…。
悪い点ばっか挙げてもつまんないので良かった点をば。

最後、洞窟での宝具の激突はカッコ良かった。
騎英の手綱<ベルレフォーン> VS 約束された勝利の剣<エクスカリバー>、ここ一番の見せ所に鳥肌立った。
そして型月作品お馴染み、魔法の登場には歓喜。キタ━━(゚∀゚)━━!!! って感じ。
現在の世界に存在する魔法は5つ、まあ正確には魔法への到達者が5人ということだろう。
そのうちの第二魔法が平行世界の管理、第三魔法が魂の物質化ということが明らかに。
しかも作中でこれら魔法を3人も使用しているあたり、月姫よりスケールでかいなぁってのが分かる。

魔法の定義は「その時代で実現不可能な出来事を可能にするもの」ということなんだが、
残りの3つはなんだろうなぁ、やっぱり時間への何らかの干渉は絶対あると思うのだが。
あとは空間干渉に、生命干渉が妥当なところかなぁ。

では恒例(?)の全ルートを通しての印象に残ったセリフを。
士郎「―――決して、間違いなんかじゃないんだから……!」
愚直すぎる美しい嘘(ユメ)の形。ちょっとムカつく

キャスター「それは駄目でしょうね。だって、私の望みは」
(―――さっきまで、叶っていたんですから。)
キャス子株急上昇↑

アーチャー「答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから」
アーチャーのあまりの心の強さに感動。このセリフ一字一句が深い

アーチャー「ああ。時間を稼ぐのはいいが―――別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?」
キザ過ぎ、だがそこがいい。

凛「……士郎は、わたしじゃイヤ?」
致死量

ま、総評としては案の定、巷で騒がれているほどではなかったね。
良い点もあるが、その分悪い点も多い。月姫は越えない出来って感じ。
まあそれでもごく一般的なエロゲに比べれば遥かに良作なわけだが。
個人的には凛ルートで止めておけば良かったなぁ、と思ったり。


 書淫、或いは失われた夢の物語
書淫、
そら就活やんなきゃマズいんだけどさ、なんとなく久々にやっちゃったよ、
書淫、或いは失われた夢の物語」という名のエロゲを。

やっぱりこのゲーム凄いよ、凄すぎだよ。素晴らしすぎるギミックだよ。
やるべきだねこれは。ループがどうとか関係なしにやるべきだね。

とりあえず数ある名言から一つを抜粋だ!
……もう一度、あの時に帰り、やり直すことができれば……。
くそっ!ループ物なら至って当たり前の台詞なのに、書淫だとこんなに心締め付けられるものなのか!
この台詞の持つ二重の意味を考えると悲しい…悲しすぎるっっ!


書淫、或いは失われた夢の物語
幻想に向けられた子守り歌でも、心は動くのだから。
はい神ゲー。
表現力が稚拙なあさいらむだが、神って単語はそうそう使わないからね。
あ、今検索して見たら結構言ってたわ。対ZUN、赤松、3×3EYES、シャナ、ヘラクレス、荒木、龍騎…。
まあ俺の中でそれらと肩を並べるくらいスゴーなげームってこったい!!



 つよきす
つよきす
TGに渡したんだから、俺もやってみた。ちなみにやりもせずに渡したのは、
巷の評判が良かった(ツンデレではなくギャグで)のと、前々作の姉しよが笑いのツボ入ったから。

アイアン・メイデン、もとい鉄乙女ルートをやってみたが…うーん、微妙だ。
ストーリーとかには最初から期待してなかったが、ギャグに姉しよのようなキレがない。
やはりツインテールの威力は絶大だったということか…

まあ要所要所では激しく笑わさせてもらったが。主にフカヒレ関連でw



 Fate/Hollow ataraxia
Fate/Hollow ataraxia
月姫歌月十夜どっちが面白かったと問われれば、俺は後者を採る。
理由1、あさいらむが大好きで仕方がない時間ループ物だから
理由2、ギャグが面白すぎるから(もちろん月姫という基盤あってこその話だか)
理由3、絵がきれいだから(というか月姫の絵がきたなうわなにやめ)

んでホロウもループ物なんだよねぇ、本編が振るわなかったとはいえ期待しちまうよなぁ…


Fate/Hollow ataraxia
苦痛だ…なんとつまらんことか


Fate/Hollow ataraxia
今作は歌月十夜と同じ位置づけ、つまりはファンディスクだ。
だだここで言うFDとは本編Fate/stay nightの補完、続編という二つの意味合いを持つ。

まずは前者、補完パートから。
これは本編で語れなかった登場人物の過去ネタや違う側面だったり、
本編で実現できないギャグやキャラのコラボだったりする。
やってて感じたのはファン向けではなく、信者向けだということ。
テキスト量が度を越えており、Fateという作品やキャラに相当入れ込んでいないと楽しめない仕様になっている。
そこまで質が低いわけではないのだが、余りの多さに後半はめちゃダレた…未読スキップありがとう。

後者、続編パート
Fate本編から半年後という設定であり、バゼット、カレン、アベンジャーなどの新キャラも登場する。
これはさすが型月というべきか、全体的に秀逸。
時間ループという都合いいゲームシステムをしっかり矛盾なくシナリオに絡めてきている。
発生原因は聖杯(サーヴァント)を動力源とした「再現したい」という思い。周期は4日間。
主人公のみ前回の記憶の残滓を読み取ることが出来るというありきなものだが、
起こりうる可能性が全て引き寄せられた世界」という考え方は中々に面白い。
主人公が事態を切り開き進めた結果として、初めてひとつの「可能性(選択肢)」が世界に認められるわけだ。
ん?言葉にしてみると当たり前のことかw

あらかじめHollowを作ることは意識していたんだろう、本編stayに貼られた伏線には感服した。
そして相変わらずというか、型月はこちらを騙すのが好きなようだ。終盤明かされる真相は全てを1本に繋げる絶妙さ。
だが一番驚いたのは、ラストの王道っぷり
いや、完璧に不意打ちだったよ。戦闘物とは言えここまで愚直な展開が来るとは思いもしなかった。
なんつーか、グッときた。アツすぎだろ。

シナリオはループ物ならではのイイ感じのテーマ持ってきてるし。バゼットやカレンは可愛いし。
いやまあ、続編パートだけ見れば素晴らしい出来だったよ。

ただ全体で見ると…やっぱ補完パートのダルさが際立つな。
まあ今思い返せば、補完パート全部ぶっ飛ばして攻略を進めるべきだったのだろう。
ここらへん相反する部分を持つ辺りは本編stayと同じだw やっぱもう少し同人色を抜いてもらわないとなぁ…

あー、ErogameScapeに良いコメントあるなぁ。勝手に抜粋。
『飽き飽きさせる展開は、「シナリオ・テーマ」には必要であったとしても「ゲーム」には悪にしかならない。』



 ひぐらしのなく頃に解 皆殺し編
ひぐらしのなく頃に
巷では祭囃し編で盛り上がっている中、一歩遅れて進む俺。
いや、本来ならそれ以上、8編をまとめてやるのが理想的だよ。だってもう前の話忘れまくりだし。

最初は伝奇と閉鎖と狂気が入っただけの単なる推理物かと思っていたが、
編が進むごとに、どんどん俺好みのゲームになっていってるなぁ…。
やっぱりメタゲーか、俯瞰風景か。このネタが不意打ち過ぎて批判が多いんだろう、たぶん。


ひぐらしのなく頃に
泣いた。圭一のカッコよさに泣いた。
やっぱ運命をぶち壊すってのはループ物の醍醐味の1つだよなぁ。
その後の児童相談所云々ネタがつまらなすぎて死にそうだが、必要悪と考えよう。


ひぐらしのなく頃に
とりあえず皆殺し編だけクリア。
うん、知りたい謎はこれで解決したって感じだなぁ。
分かってしまうと呆気ないものだけど、それを不思議と感じさせる問題編はやっぱ凄かったのかなぁと。

児童相談所ネタが予想以上に冗長で弱った。
終盤のいつにも増して強調されていた「仲間」というテーマがストレートでカッコイイなぁ。
今作がまさにキャッチフレーズにあたる「惨劇に挑め!」な内容だなぁ。