まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



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煉獄のエスクード ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 殺×愛 イリスの虹 ある日、爆弾がおちてきて
先輩とぼく Hyper Hybirid Organization Missing 浪漫探偵・朱月宵三郎 ブラックロッドシリーズ




 煉獄のエスクード
1巻
いやいやいや、なかなかどうしてこいつぁ面白いじゃありませんか。
一番に評価できるのはキャラの動かし方の思い切りの良さ。
1巻にしてメイン張るかと思った仲間のうち2人死んで1人寝返ってるから。
それに伴ったストーリーは目まぐるしく転がっていくものの、唐突さや強引さというものを一切感じることはなかった。
最後は1冊とは思えないほどの大長編を読み終わった気分。

武器や魔法の設定は地味かもしれないが、
物語の中心であるゲートと、敵である魔族の設定は、単純ながらも過去ネタ踏まえつつ魅力的で、
またそのおかげでソフィアやレイニーの個性が非常に良く引き立っている。

あ、個性で気づいたが、主人公は地味すぎるな…。
思い返してもコイツが物語で何かを能動的にしたことってほとんどないような。
読者視点に徹してる、レイニーに言われたように自分で何も決められない、キャラが薄い、
どれもが当てはまるような気がする。まあいろんな意味で成長に期待。


2巻
門とかキィ関係なしのフツーの剣と魔法な話になってるー。
なんつーか、小休止みたいな内容だったなぁ…。


3巻
キタキタキタキタ━━━!! 1巻とは別種ながらもかなり面白く仕上がってるよ!
ループ世界を利用して過去の歴史の真実を解き明かしていく展開は非常に読み応えあり。
それに関連してロード3人の強さ設定がいいなぁ。これら伏線に先への期待が高まる高まる。
…って5巻完結のつもりなのかYO!
もったいねぇ、ロード3人の他に、封印ロード6人、グランマスターと話なんていくらでも広がりそうなものなのに。
まあ本当にグランマスターなんか出てきたら世界崩壊以外の納得できるEDが想像できないわけだがw


ARCHIVES
短編集。玉石混淆かな、いろんな意味で。
当然に仕方のないことだが、短さのせいでストーリーの単純さが目に付く。
ただそこで表現されるキャラの過去や別の一面ってのは読んでて面白いわ。
特にレイニーはいいなぁ。冷酷で、官能的で、化け物で、姐さんで。このお方の魅力があってこそだな。



 ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
1巻
NHKにようこそ!の著者:滝本竜彦氏の処女作。
涼宮ハルヒの憂鬱」と「サマー/タイム/トラベラー」を足して2で割ったような作品。うん、実に的確な比喩だ。

著者が高校時代ないしその前後に実際に感じたことを元にしているのであろう、
不条理を受け入れることが出来ない少女の気持ち、中途半端でいられない少年の気持ちが
軽薄な独白体によって描かれる様は、間接じみた直接さを以ってこちらに強く訴えかけるものがある。
青春時代のどうしようもなさっていうのを怪物通して上手く表現してるよホント。

こういうテーマってのはハッキリとした形がなくて読み取りづらく、あんま好きではない気がしたんだが
今作においては中々に心打つものがあった。



 殺×愛
1巻
中学生が書いたような内容に驚天動地。恥ずかしすぎて読んでいられない。
主人公は相当にムカつく仕上がりになってる。勘弁してくれセカイ系。



 イリスの虹
1巻
シャナがホームランだとしたら、イリスはスリーベースヒットぐらい。いい意味で。
いや、上辺だけで見ると似ているなって感じる部分がにょろっとあったからね。
平凡な少年と、ツンデレでちょいロリ(?)で年をとらないスーパー少女が出遭う話だったり、
怪物に喰われそうになって助けられて敵には逃げられてなイントロだったり、その敵は人の存在情報を喰ったり、
位置的にも性格的にも吉田さんチックなキャラ(巨乳)がいたり、俺がかなり楽しめたり。

戦闘パートはショボい。世界から発信される情報を読み取る能力ってのは悪くないと思うのだがね。

情報を喰うという設定は非常に素晴らしい。
これによって様々な戦略が生まれるとともに、その情報を着ることで敵キャラの魅力が飛躍的に上昇してる。
後半であんなラブコメ展開孤独の話になるなんてとても想像できなかったわ。ホント驚かされた。

そしてまあイリスが可愛い、とんでもなく可愛い(*´д`*) 
嫉妬しまくりで、強がりで中身弱くて、コンプレックス持ちで、依存率高くて。
特殊な設定に今後への不安がないでもないが、まあ期待も出来るし。いやあ、これは完全にツボったなぁ。


2巻
パクりと言われないようなオリジ設定考えてみたけど全然ダメでした、みたいな巻。
加えて「守るために別れる」という馬鹿一すぎる展開に萎え。1巻の面白さは何処へ…。



 ある日、爆弾がおちてきて
ある日、爆弾がおちてきて
やっとこ古橋秀之氏の作品を読むことが出来た。
でもこれって短編集なのな…全7作、案の定一発ネタばっかだから、アイデア勝負な部分が強いかも。
最後まで読んで、別になくてもいいんだけど共通したテーマとかねぇなー思ってたら、
ああ、なるほど。時間のずれか。言われてみれば。

一番良かったのは書き下ろしの「むかし、爆弾がおちてきて」。
これはもう何より時間的に固まった柱って設定が上手い。ああ、やっぱりアイデア勝負だ。
無理なし穴なし、それでいて凄く魅かれる仕掛けだし、
物語との絡め方も、爺さんの後悔や少年の旅や恋心が巧みに表現されていて素晴らしい。
そしてBADを漂わせるラストが後に引く。この甘さの裏に隠れた苦さがたまらない。

他の短編も、それぞれがテーマを内包していて良かったが、パンチは少々弱いな。


 先輩とぼく
1巻
尊大系の先輩とチビのぼくの心と体が入れ替わっちゃったよ、な話。
その仕掛けで魅せるわけでもない単なるドタバタなんだが、パッとしない感じだなぁ。
先輩の達観したような性格がちょっと嫌さ。せっかくの尊大系でもそこまでいっちゃうのはねぇ…。



 Hyper Hybirid Organization
1巻
高畑氏の続き物。仮面ライダーっぽいのが現れて色々頑張る話。扱う不思議ネタが大きく違うなぁ。
評価は保留。今までは分かりやすい勧善懲悪物だったが、今作は主人公の立ち居地が微妙。
どこに悪があって、何に正義を見出していくのかってのが1巻では見えてこない。ので軸も見えてこない。
次巻待ちだなこりゃ。


2巻
うげぇ…訓練の話だけで1巻使っちゃってるよー…。
つまんないわけじゃないんだが、前2作で感じられたような種類の面白さってのがどこにもないよね…。
続き書くのも滞ってるみたいだし。なんか微妙だ。



 Missing
1巻
図書館を利用しだしていつの間にか一年が過ぎてた。
今日まで色々な本を借りたものだ、というのは真っ赤な嘘で、
7月14日の的確な自己分析に基づき、実に偏ったジャンルばかりを読み漁ってきたわけだが、
それでもこれだけ読んでいると、なんとなく見えてくるものもある。…あるんだってば。

なんかねぇ、もう最初の1ページでだりぃ〜って感じさせてくれるんだよな、つまらん作品ってのは。
どの要素が俺をそうさせるのかいまひとつはっきりしないんだが、最後まで読んでもこの感想はくつがえらない。たぶん。
まあ、ある意味で素晴らしい地雷センサーなわけだが。

このMissingも俺の高感度センサーにがっちり引っかかった。
1ページで眩暈が、10ページで頭痛が、30ページでは息も絶え絶えに。ダメだ、これ以上読んだら死んでしまう。
なんだこのキモすぎる登場人物は。なんだこの小説家見習いが描いたような寒くて青い文章は。
勘弁だ。まじ勘弁だ。



  浪漫探偵・朱月宵三郎 屍天使学院は水没せり
浪漫探偵・朱月宵三郎
ラスト直前までは凄く面白かった作品。
宵三郎の紳士っぷり、乃乃子の激妄想力、真夜の可愛さ。全体的にキャラが個性的で素晴らしい。
ただ最後の謎解きは…何? 内容が突破しすぎで、とてもついていけないよ…。



  ブラックロッドシリーズ
ブラックロッド
呪いを中心とした世界設定が深い。退廃的雰囲気も伴ったこれがなによりも魅力的。
この要素だけでも十分に楽しめる出来なのに、
加えてアイデンティティというテーマを絡ませたキャラクターたちの描き方がまた上手い。
ストーリーも飽きさせることがなく、最後までいろんな部分で驚かされた。
どこを見ても文句のつけようが無い作品。完成度の高さを強く感じた。


ブラッドジャケット
前作ブラックロッドの時代より昔、吸血鬼禍の頃の話。
世界観、吸血鬼、降魔局公安の関係などの前回に敷いた設定をまた上手く使ってる。
新登場のアーヴィーの行動原理がいまいち伝わらなかったのが残念。しかも悪者だし。
波及してストーリーの持っていき方もいくつか不満点が残った。

ただ、今巻はなんと言っても、ハックルボーン神父だ!
なんだろう、もうこの世界で一人あさっての方向に爆走しているっていう感じw
トレパンにスニーカー、加えてテディベアを引っさげる格好がまたなんともシュールww
本人は至って真面目なんだろうけどなぁ…神父という名を冠するキャラって大概は変人だよなw
設定と世界観を壊しまくっているようだけど、この作品内においてはガッチリとハマっちゃているあたりも絶妙だよなぁ。


ブライトライツ・ホーリーランド
風呂敷広がりすぎて追いついていけない…。前2巻との繋がりも微妙だし。