まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



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奇蹟の表現 塩の街 クラインの壷 白い花の舞い散る時間 春は出会いの季節です
絶世少女ディフェンリル ダレカガナカニイル… ターン 約束の柱、落日の女王 夏への扉




 奇蹟の表現
奇蹟の表現
電撃で銀賞だったので読んでみた。
地味だなぁ…、ストーリー弱いし、アクション弱いし、宗教ネタも期待はずれ。
傷持ちのシマと信仰心が強いナツのキャラで魅せてくれてはいるんだが、全体としてみるとどうにもね。



 塩の街
塩の街
有川浩氏の怪獣物語。活躍するのはやっぱり自衛隊
主人公2人の関係がまんまキーリ。不器用で中々踏み出せないっていう関係がたまらん。

世界or大切な人」なんつー手垢付きまくったネタを扱ってはいるが、
怪獣の設定やキャラがいいから、ありきな感じが全然しないんだよなぁ。
思ったけどこれ、である必然性ってどこにもないよな…。



 クラインの壷
クラインの壷
ははぁ…さすがひよし、本をわんさか読んでいるだけはある。
タイムリープが面白いと言った俺の嗜好を見事ピンポイントで突くような作品だわ。

こちらは主人公同様に仮想と現実の区別が分からない世界に最後まで翻弄された。
読書中、さらには読書後の考察が非常に面白く、
その際に感じた、決まって仮想と現実の2つの可能性が提示されてしまうK2の設定の絶妙さには舌を巻いた。

しかし、やはりエレベーターまでは現実であり、それ以降は仮想と考えるべきだろう。
何故かってそりゃ…出会って5日間でエッチさせてくれる美少女なんか現実にいるわけないだろ!
え、何?小説の内容を現実と一緒にするなって?いや、そんなメタなことを言われてもだな…。

というのは俺の飢えた本能から飛び出た感情論であるが、
理性的に考えても、贋パスからエレベーターが仮想だと、矛盾とは言わないまでもおかしな部分が少しは出てくる。
5日目に限ったK2内外の時間差、相模原市「」大沼。
中でも目立つのは主人公の採用理由かなぁ、ケネスがストーリーをそんな大胆アレンジしちゃダメだろw

あ、矛盾発見した。贋パスの前、そもそも最初のジープで百瀬の声聞いてるじゃん。
貴美子らは単なるバグと甘く見ていたんだろう。本来ならK2初体験のときから仮想と言うべきだったんだ。

まあそもそもなんでK2から百瀬の声聞こえるのかとか、上杉と他の採用基準の極端な差違とか、
1年半という不自然な空白期間とか、いまだはっきりと解決しない問題があったりもする。
そうなると物語全体が既に仮想という考え方もあり得てしまうわけだが、それはもうなんか違うよなぁ…。

とまあ思考に耽るのが非常に楽しい作品。ミステリとしてもSFとしてもかなりいい感じ。
そういや、電話ネタが出てくるシーンで「あれ?携帯の可能性は?」とか思ってたんだが、
この作品って書かれたの89年なのね…。なるほど、この発想力も相当なもんだ。



 白い花の舞い散る時間
1巻
今思えばこのラノベ読む経緯ってなんだったんだろ。
最後まで引っ張るだけ引っ張ってすげぇ肩透かしのストーリー。ミステリアスなものを期待してた俺が馬鹿だった。
あー時間無駄した。やっぱりコバルトなんて読むもんじゃないなぁ…。



 春は出会いの季節です
1巻
なるほど、確かにまんま「トップをねらえ!」な内容だわ。面白い。
遥か未来の出来事を示唆するイントロには驚かされた、これはむしろ続編が無いほうが生きてくる。
少女たちの日常ってのが平凡ながらも読んでいて楽しいし、百合ネタにもかなり魅かれた。
キャラ立てはやや弱さを感じなくもない、というか続きで描くつもりだったのかねぇ…。



 絶世少女ディフェンリル
1巻
これまた典型的なボーイミーツガール能力バトル物。
カタカナ語やそれっぽいファンタジー設定をやたらと用意しといて、実際の中身はショボショボ。
戦闘描写は弱いし、キャラはペラいし、世界観はダサい。

あーあ、せっかくツンデレがいるのになぁ。健気で可愛いのになぁ。
ある2人のキャラ設定がどっかで見たことあるなぁって思ってたら、ミサトと加持さんだw



 ダレカガナカニイル…
ダレカガナカニイル…
晶子とポワ晶子が男そっちのけで醜い言い争いしている最中、弓絵の不憫さにただ涙した。
2週間に一度しか呼んでもらえなくてっ、不満もなかなか言い出せなくてっ、
付き合いが「遊び」だって言われるのが怖くてっ、一生懸命に家庭的な自分をアピールしてっっっ!
ちくしょう…セロリは精神を安定させたりする効果があるんだよ!
わざわざ休み2日も取って心配してくれる健気さをこのアホ男は踏みにじりやがって!!
君はあの十一日間をめぐり続けるのか?」じゃねーYO!その前に弓絵を傷つけたこと後悔しろ!
…まあ、虐げられるシュチュってのが相当に萌えるのも事実だけどな!!

内容がまんま銀盤なのに笑ったw まあこっちのほうが出たのはずっと先なわけだが。
でもやっぱ違いはあるね。主人公が精神病だと思い込んでいる期間が長いのなんのってw

最後の怒涛の説明はちょっと読んでいられない。延々と背景。
未来視が実は過去視だったってのはなるほど面白いんだが、
閉めに持ってくるくらいなら、もう少しこのトリックを本編に絡ませてほしかった。

とにかくこの作品は女性キャラがいいよ。
イラストもないし、変に偏った性格ではないから記号化しづらいのが残念といえば残念だけど、
こういう恋愛要素が入っていたほうが、個人的にずっと楽しく読めるなぁ。



 ターン
ターン
解説でも似たような評価されてるけど、展開鈍すぎ。
ループとはほとんど関わりのない日常や人物の描写が多すぎる。
繋がりの感じられないこれら要素は丁寧ではなく蛇足としか俺には捉えることができない。

恋愛に発展するあたりがまんまタイムリープだなw
最後の緊迫した展開は面白かった。ここをもっと引き伸ばしてくれればずっと良かったんだが。



  約束の柱、落日の女王
1巻
理解しきれないキャラが理解しきれないキャラとして描かれていない。
有り体に言うとキャラが気持ち悪い。これが致命的。


  夏への扉
夏への扉
1957年、ハインライン著、時間物SF小説の代表作。
内容はまさに王道を行ったという感じ。古さのせいか先が読めてしまう弱さもあるが、それでも面白い。
未来で会う約束をするってのがまたロマンチックじゃないか。
会社やら株やらの話を交えつつも、中々に読み応えのあるストーリー書けているなって思う。

タイムパラドックスは起こり得ない」という解釈は好きだなぁ。下手な辻褄合わせよりずっと説得力がある。
著者の描いた西暦2000年の世界を2006年に生きる俺が読むのは、なんかすごく変な感じだw
まあどこまで本気なのかよく分からないが、作中で登場したような技術はいまだ一つも実現できていない気がするw