まよっぷ 〜だめぽ人間の独り言〜



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神曲奏界ポリフォニカ サマー/タイム/トラベラー 鉄コミュニケイション 魔法薬売りのマレア 鋼殻のレギオス
リングテイル ダブル・キャスト 戦略拠点32098 楽園 封仙娘娘追宝録 フリーダの世界




 神曲奏界ポリフォニカ
1巻
上で言ってた榊一郎氏の作品で初めて読んだヤツ。
これはねぇ、別に今日読んだわけじゃないんだよ。確か就活中昼の空き時間に半分くらい立ち読みしたんだ。
そのときは今度どこかで読み終わらせてから感想書こうと思ってたんだが、
よく考えたら半分読んだ時点で全然面白くなかったし、わざわざ読みきる必要ないじゃんって今気づいたわけさ。

内容は、楽器を使って戦う話。うわっ、書いただけでダサッ!
これまたその描写がダサい。ヴォ、ヴォ、ヴォロローって…。
というか音をテーマにした時点でなんかもう色々厳しいんじゃなかろうか。
吹かずに楽器自体を振り回して戦ったほうがまだ面白そうだ。



 サマー/タイム/トラベラー
上下巻
またややこしいの読んじまったぜ…。ハヤカワだとラノベ濃度低いんだよな。
あ、ハヤカワ文庫JAってマルドゥックと同じレーベルなのか。JAってJapanese Authorかよ…範囲広っ。

SF混じりの少年少女青春物語、と俺は見た。
青春物としては上出来だと思うんだ。
時間にして最大3.2秒未来に「跳んで」しまう能力に目覚めてしまった少女・悠有。
その力によって、<プロジェクト>の仲間たちは腐った町と同じように少女に「おいていかれる」ことを恐れる。

ただこれはねぇ、ストーリーがほとんどないんだよな。
作中の大半は頭の良い登場人物たちの衒学で占められてる。
これがまたウザいのなんのって。理解は何とかできるが、あまりに電波寄りな内容で俺が楽しめるものではなかった。

キャラクターも頭が良いのが災いしてか、未来には絶望しかないみたいな思考持ちばっかで…。
自覚はしてるんだけどね。自分たちは結局「高校生」だったんだ、みたいな感じで。
まあそれでもムカつきは止まらないというか。こういう、世の中分かってる風な人間は激しく嫌いですよ。

ラストで悠有が走ってゆくシーンは良かったよ、非常に良かった。
横でペダルを踏み続け併走する「ぼく」の取り残される寂しさや孤独感ってのがたまらん。
全編こういうノリで書いてくれれば俺は物凄く楽しめたのだが…_| ̄|○



 鉄コミュニケイション
上下巻
原作である漫画の初期設定だけを用いた秋山瑞人著の人間とロボットと犬の話。
よく考えてみたら、この次の作品が猫の地球儀だったわけか。愛玩動物でかけていたんだろうか。
そういや「」って聞くとどうしても押井守を連想しちゃうよなぁ…。

この作品はテーマ的な意味合いで大まかに2つに分けられるのかな。
一つは人間(ハルカ)になりたかったロボットと、ロボット(仲間)になりたかった人間の物語。
これはねぇ、秋山氏らしいクールで熱い心情表現はホントたまらなく素晴らしいんだが、
如何せんテーマがありきすぎてシナリオとしてみたら少々物足りなさを感じてしまったなー。
まあその中でも驚いたのはハルカを閉じ込めるというイーヴァの突発的行動。
仲直りしたつもりなのに急に思いついてってところに、決して機械なんかじゃない複雑な感情を垣間見たよ。
彼女がロボットではないという証明であるとともに、人の心のなんと恐ろしいことかを考えさせられた。

もう一つは暖かくも悲しい習性を持ち続けた犬と、その飼い主であった人間の物語。 
また難しいネタ持ってきたと思う。
この作品を読み終わって、果たして俺は犬の習性というものを素直に是と捉えていいのだろうか。
やはりこれも是非で判断できることではないのかもしれない。
ハルカとルークの交流は暖かい。30年越しのフリスビーなんてもう涙腺刺激しまくりだ。
間違ってなんかいない。きっと2人は幸せだ。ちなみに作品が一番に表現してるのはこの暖かさだ。
でもそれはやっぱりどうしようもなく悲しいことだと俺は思う。なんともやるせない気持ちだった。

この2つのテーマとは離れたところで、ハルカの「魔法」にはヤバいくらい感動した。
データだの計算だの言って、こういうところで理屈無視なネタ持ってきやがって。マジやられた、完璧不意打ち。
結局この世界で最強は、高機能なプロセッサーでも破壊力抜群の単分子フィラメントでもない。
子供が持つような、ホント馬鹿みたいに純粋で無邪気な、とてもとても強い想いだったわけだ。

まあね、やっぱさすが秋山氏って感じだよ。
文章表現だけに止まらず、ロボットの設定や既存キャラの使い方やと非常に上手くやってくれてるよ。
原作じゃアンジェラさんの位置づけはこの作品とは絶対違うだろうし。
トリガーくんのイジリっぷりには笑ったなぁw 「そう、トリガーはいい男だった

ラストの締め方もたまらんな。海原のような麦畑の中を駆け抜けていく1人と1匹。
そこには希望があって、その先には確実な絶望が待っていて。でも絶望だけじゃない、そんな物語。



 魔法薬売りのマレア
1巻
ヤマグチノボル氏目当てで借りた、旅ファンタジー。
まあとりあえずヒロインのマレアがバカだ。ここぞとばかりにノボル節が大爆発してやがる。
だからこの行為、アリなんですの……」 全然アリじゃねぇw

でもそれだけだね、キャラのバカさだけ。
ストーリーはなんとも平凡だわ…ちょっと悲しい話ってだけで、もうどこを楽しんだらいいのやら。



 鋼殻のレギオス
1巻
9割方は深遊氏の挿絵目的で借りたラノベ。
円環少女でも思ってたが、この人の絵はカッコイイなぁ。特に眼が。眼の鋭さが。
制服や武器のデザインもイカすし。これだけで作品への評価も5割増しってもんだよ。
うーん、そしてやっぱり絵の雰囲気が山本ヤマト氏と凄く似ているように感じるなぁ。特に眼が。

肝心の内容だが、文章力にやや怪しいところはあるものの、
キャラの心理描写は丁寧だし、こちらが納得できる形にしてくれているし、
それによって個性ってのも上手く表現されてるんじゃないだろうか。

まあなにより、汚染された世界とか自立型移動都市とかいうファンタジーな舞台設定がドツボだから。
挿絵との相乗効果も相まって、読んで数ページで面白い作品だと確信する俺もどうかと思うよ。
実際には、戦闘パートに関してはそれほど光るものは感じられないが、
上で書いたようにキャラはかなり生き生きしているので、全体としてみても問題なく楽しめた。

一つ心配な要素を挙げるとすると、
主人公が読んで字のごとく一騎当千な強さの持ち主であるということ。
現登場人物中では実力飛び抜けすぎ。桁違い、それも3桁ぐらい。
そこらへんの設定を違和感を感じさせることなく今後上手に扱っていけるんなら問題はないのだがね…。


2巻
ストーリーは強すぎる主人公を中心に描かれる。まあそうならざるを得ないんだが…やっぱ盛り上がりに欠けるな。
そしてちょっと動きが少なすぎる気が。心理描写の丁寧さが今回は冗長に感じた。
ヒロイン4人(主2準2?)による争奪戦とかはちょっと期待してるだが、続かないとそれも拝めないんだよな…。


3巻
うん、天剣授受者女王も出てきてイイ感じじゃないか。これでフォンフォンの独壇場も揺らいでくれる…
と思ったら天剣の中でも強いことになってるみたいだし。しかもコピー能力かよ_| ̄|○

新キャラ出たり、女の子たちが頑張ったり、都市の秘密がちょっと出てきたりしてるのに、
作品に変化が少ないと感じてしまうのは、きっとたぶんどこまでも受身でやる気のない主人公のせい。
こいつの平坦な心情追っていっても大して面白みがないなぁ…。

何度も言うがこの作品の最大の魅力は深遊氏の挿絵だ!
もう絵の一枚一枚が繊細でカッコイイ!!フェリのむっつり顔が可愛いなぁ(´Д`*)


4巻
もうなんか深遊氏のイラストとラブコメパートしか見る部分がなくなってきた。
ストーリーの進みも、キャラの心情の移り(特にレイフォン)も、じれったくなるようなローペース。
しかも本領はて…主人公だからってあとどんだけ強くなるんだよ。


5巻
例のごとく、深遊氏の挿絵とラブコメパートだけ楽しませてもらった。
まあ、進みが激遅いってだけで、決してつまらないわけではないんだよなぁ。読んでて飽きはないし。



 リングテイル
1巻
中世の戦争物を少女の視点から描いているのが新鮮。
ただ全体的に地味…。魔法怪異の設定は結構気に入ってるんだが、どうも派手さに欠けるなぁ。
唯一際立ちまくってたのが<勝ち戦の君>。装甲シーンとかグロカッコいいが、世界観変わりすぎだw

キャラは魔道師フィンダルが渋すぎてたまらんかった。
ネロっぽい挿絵も後押しして、脳内では譲治ボイスが延々と響き渡っていたとさ。



 ダブル・キャスト
上下巻
高畑氏の3作目。有体に言えば二重人格の話。
時間跳躍は一切ないんだが、展開や人物配置が前作と激似。なんか同じ作品みたいだw

よってタイムリープにも当てはまることだが、先の展開が凄く気になるような書き方してくれてるんだよな。
さらには結構読みやすくもあるので、息継ぎなしで2冊一気に読んでしまった。
こういうホントに夢中になれる作品ってのは、実のところまだそんなに出会っていないんだよなぁ…。

ただ読み終わった後には不満点がふつふつと。
まず岡野ネタは蛇足。物語に絡んでいるようで、その実重要度はかなり薄いのでは。
二重人格やったんで、食い違いネタをとりあえず入れてみましたって感じにも映ってしまう。

ラストのカーチェイスもいろんな意味で蛇足。なによりこのせいでせっかくの時間設定が台無し。
その後のビデオシーンとか大好きだが、お前もうそれは明らかに1時間越えてるて。

後半に渡っての涼介たちの協力プレイ、そして先への展開の期待感。
そこらへんがこの作品の要。なんにしろかなり楽しめた作品であるのは確か。



 戦略拠点32098 楽園
1巻
円環少女の長谷敏司氏のスニーカー大賞金賞受賞作。
全10回の選考で、大賞受賞作が3作品(ジェノサイド、ラグナロク、ハルヒ)と少ないことで有名なスニーカー大賞だが、
数えてみると金賞も4作品と少なかったり。おお、そのうちの一つは冲方丁氏の処女作か。

悲しい運命を背負った少女と、機械に覆い尽くされた男二人の葛藤の物語。
ムービースターに憧れる子供っぽさ、殺人兵器でありながら(であるから?)現実に「楽園」を求める弱さ、ってのが、
どこか人間らしくあるのと同時に、この世界ではどうしようもなく虚しいものとして映る。
そこが新鮮でもあり悲しくもあり、この作品の中でも印象に残った。

他にも少女の境遇や、それに対する男たちの葛藤ってのは面白いとは思うんだが、
それら含めどれもこちらの感情に訴えかけるまでには至らなかった。
単なる心情表現ではなく、もっと具体的なシナリオを通じてそれらを伝えて欲しかったなぁと俺は思う。

扱っているネタは好きなんだが、構成の弱さのために今ひとつパンチに欠ける作品だった。



  封仙娘娘追宝録
1巻
10年も前の富士見ファンタジア作品。
絵の古さに抵抗感があったんだが、いやあ、やっぱ読んでみないと分からんもんだね。めちゃ面白いわ。

一番の魅力はやはり多種多様の能力を持つ『宝貝』だろう。
10年経った今でもそれぞれにオリジナリティを強く感じることが出来、またその使い方が上手い。
名前勝ちしまくってる「符方録」や、欠陥除けば百中の「命運盤」あたりなんかかなり気に入ったw

宝貝』を集め強くなっていくという少年漫画的展開も面白く、
味方のみならず敵方にも魅力をしっかり与えているのが好感触。
挿絵もコレはコレで結構イイのかもしれん。よく見ると…和穂可愛いかも(*´д`*)


2巻
地味に面白い。
2巻にしてさっそく退避場所としての断縁獄を使用不可能にしたり、
必要不可欠である索具輪をぶっ壊したりと、展開の思い切りの良さには感心した。
あと殷雷の論理的思考とかもなにげにカッコイイ。



  天に無き星々の群れ フリーダの世界
天に無き星々の群れ フリーダの世界
希望」しか見えない少女と「絶望」しか見えない少女の話。
これはちょっと読むの疲れた…。長谷氏の読みづらい文章に加え、SFながらも地味な内容に挫折。
多分一番ダメだったのはアリスの性格がムカついたから。後半は飛ばし読みだった。